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      ラミリア・スカーレット{10:「……リラ。不毛な争いはやめましょうと言っているのです」 呆れ顔で溜息をつくアリーだったが、その口元にはかすかな微笑みが浮かんでいた。 賑やかで、どこか愛おしい特務部隊の朝は、こうして今日もしずかに、そして賑やかに明けていくのだった。 } ラミリア・スカーレット{10:クレアは懐からマイ醤油ボトル――『特製・出汁昆布漬け醤油』を取り出すと、目玉焼きではなく、隣に添えられた【昆布のおにぎり】を手に取った。そして、目玉焼きの黄身を丁寧に突き崩し、そこにおにぎりを浸して一口でパクリと平らげた。 「……旨い。黄身と昆布の旨味が、絶妙なシナジーを形成している。槍のリーチのように……隙が無い」 「そっちかい!!」 アリーが思わずツッコミを入れた。 クールなアサシンの意外すぎる「おにぎり軸」の食べ方に、一気に脱力する一同。 そこへ、ふんわりと甘い香りを漂わせたアピスが、トレイに乗せた「何か」を皆の前に置いた。 「あらあら、皆さんこだわりがあるのね。でもね、今朝の目玉焼きに使ったのは、異世界『グラン・アルカディア』産の太陽トリの卵なんです。黄身のコクが通常の十倍あって、少し甘味があるのが特徴なのですよ」 アピスが指差したのは、特製の【ガーリックバター白ワインソース】だった。 「この卵には、このソースが一番合うように火加減を調整しておきました。……ふふ、偏食はめっ、ですよ? 全員、一口は私の特製ソースで食べてみてくださいね?」 聖母のような笑顔。だが、そこに一切の反論を許さない「裏の最高権力者」の絶対的な圧を感じ取り、アリーたちの背筋が凍りつく。 「「「「「はい、喜んで!!!」」」」」 先ほどまでの派閥争いが嘘のように、全員が一斉にアピスの特製ソースを目玉焼きに回しかけた。 一口食べた瞬間――。 「んん〜〜〜っ!? 美味しい〜〜〜っ! バターのコクと卵の濃厚さがマッハで脳を突き抜ける〜〜!!」 「なっ……! 因果を反転させられたかのような、完璧な味付けの調和……! 美味です、アピスさん!」 「演算回路が……昇天する……っ!」 「クソッ……このソース、一ミリの妥協もない完璧な仕込み(準備)だ……完敗だ……!」 結局、総料理長アピスの圧倒的な手腕の前に、調味料論争はあっさりと鎮圧されたのだった。 食後。 満腹になって幸福感に包まれる食堂で、アリーは温かいハーブティーを一口すする。アホ毛はすっかり「ハート型」に変形していた。 「ふう……結局、アピスさんの料理には敵いませんね」 「ねー! でもアリーちゃん、明日の朝食のトーストには『バター塗るかマーガリン塗るか』で、もう一勝負する?」} ラミリア・スカーレット{10:しかし、その論理に真っ向から物申したのが、目を血走らせたリリィだった。丸眼鏡をクイと押し上げ、ホログラムディスプレイを空中に展開する。 「甘いですアリー先輩! 脳の演算回路が糖分と刺激を欲しているこの状況において、解は【ソース】……濃厚ウスターソースしかあり得ません! 複雑に調合されたスパイスと酸味が、半熟の黄身と混ざり合うことで生まれる『高濃度旨味パケット』! これこそがオーバーフローした脳への最高の冷却水……!」 「リリィ准尉、酒が抜けていないのでは? 調理法に対してスパイスの主張が強すぎます」 「違いますー! これが脳科学的正解なんですー!」 議論が白熱する中、端の席から低く、冷徹な声が響いた。 普段はおどおどしているが、重鎧を身に纏い「戦闘スイッチ」が入っているゲルダである。瞳にルビーレッドの光を宿した彼女は、大剣を研ぐ手を止め、重厚な【塩・コショウ】のミルを手に取った。 「……無駄だ。叩き潰す」 「ひえっ!?」 「素材の味を、余計な水分と油分で汚す愚行。完璧に火が通った卵に対し、必要なのは『岩塩の鉱物性塩気』と『黒コショウの鋭い摩擦』のみ。引き算の美学だ。それ以外はすべて……準備不足の誤魔化しに過ぎん」 「げ、ゲルダさん、言い方が容赦ないですぅ……」 怯えたフィオが、巨大なバックパックの陰から小さく声を上げる。 「あ、あの……フィオは、お醤油とマヨネーズを混ぜた『マヨ醤油』が好きです……お姉さまたち、喧嘩しないでください……!」 「ふふ、フィオちゃんは欲張りさんですね」 厨房から温かいお茶を運んできたアピスが、目を細めて微笑む。 カオスを極めるテーブル。マヨネーズ派(リラ)、醤油派(アリー)、ソース派(リリィ)、塩コショウ派(ゲルダ)、そしてマヨ醤油派(フィオ)。 そんな中、アリーの視線が、ずっ……と無言のまま目玉焼きを見つめている人物に注がれた。 「……クレア。貴女は沈黙を貫いていますが、何を選ぶのですか?」 全員の視線が、時空管理局のアサシン、クレアへと集まる。 無表情のまま、ポニーテールをわずかに揺らしたクレアは、低くポツポツとした口調でつぶやいた。 「……私は」 ゴクリ、と全員が唾をのむ。 「……昆布」 「「「はい?」」」} ラミリア・スカーレット{10:午前5時30分。時空管理局・妖精特務部隊の食堂には、香ばしいバターと焦がし醤油、そしてカリッと焼き上がるタンパク質の幸福な匂いが満ちていた。 厨房に立つのは、隊員たちの胃袋と健康を握る総料理長、アピス・メロウ。彼女の手により、人数分の白磁のプレートへ、黄金色に輝く絶妙な半熟の目玉焼き(ツイン仕様)が盛り付けられていく。 「さあ、皆さん。今朝も栄養満点の朝食ができましたよ」 アピスのおっとりとした声と同時に、朝の着座が完了する。 中央に君臨する隊長アリー・ベルフレアを筆頭に、朝から高テンションな風の剣士リラ、無言で槍を研ぎ終えた氷槍のクレア、早朝トレーニングを終えて大剣を磨いていた重装兵ゲルダ、そして夜勤の観測任務明けで死にそうな目をしている電脳の妖精リリィ。 全員の視線が、湯気を立てる完璧な目玉焼きへと注がれた。 そして、テーブル中央に置かれた「調味料一式」を見つめ、静かな牽制が始まる。 「……さて」 アリーが整った所作で箸を取り、咳払いを一つした。頭頂部のアホ毛が、探査レーダーのようにピンと垂直に立つ。 「毎度のことですが、一応確認しておきましょう。……皆さんは本日、目玉焼きに『何』をかけますか?」 その言葉は、静かな食堂に投じられた一石となった。 最初に口を開いたのは、マッハ20のスピードを誇るリラだった。彼女は身を乗り出し、真っ先に【マヨネーズ】の容器を引っ手繰る。 「はいはーい! 私は断然マヨネーズ! カリカリの白身と濃密な黄身に、あのまろやかな酸味が合わさるのが最高なんだよ〜! アリーちゃんも試してみる? 飛ぶよ?」 「遠慮しておきます。……リラ、朝から脂質過多です。それに目玉焼きの基本は、素材の味を引き立てる【醤油】一択でしょう。香ばしさと塩気のバランス、和の真髄です。論理的に考えても、米飯との相性は醤油が至高かと」 アリーは論理的かつ厳かに醤油のボトルを手にする。アホ毛の先が「♪(音符型)」に揺れ、自身の選択への絶対の自信を伺わせた。} ラミリア・スカーレット[P:44566][P:44567] ラミリア・スカーレット私のキャラは描きたくなった時に描いて下さい。 好きなキャラを描いて下さい。ラミリアでも時空管理局のメイド勢でもいいです。余裕があれば魔術学院の子や、うちのキャラのもちほっぺ化もいいでしょう。描く優先度は低でいいですよ~ ラミリア・スカーレット{10:王宮・各客室。夜10時半。 リエル専用寝室 月光がカーテンの隙間から静かに差し込む寝室。 リエル・ヴァルディスは大きな天蓋付きベッドに潜り込み、青いナイトガウンを着て銀髪を枕に広げていた。今日一日の疲れが優しく体を包んでいる。 リエル・ヴァルディス(目を細めて、エレナの手を握りながら) 「……エレナ、今日も楽しかったね。セシルがラミリアさんのこと気にしてるの、面白かった……」 エレナ・シュタール(ベッドの端に腰を下ろし、銀髪を優しく撫でる) 「……はい。王子が一番楽しそうでした」 リエルはエレナの手に頰を擦りつけ、甘えるように体を寄せる。 リエル・ヴァルディス(小さな声で) 「みんながいて……王宮が、すごく賑やかで……幸せだよ。エレナも、ずっと側にいてくれてありがとう……」 エレナ・シュタール(灰色の瞳をとても優しく細めて) 「……おやすみなさい、王子。いい夢を」 リエルはエレナの指を軽く握ったまま、穏やかな寝息を立て始めた。銀髪が月光に輝き、幼い顔が完全に安らいだ表情になる。 エレナはリエルが完全に眠るまで見守り続け、額にそっとキスをするような仕草で指を当ててから、隣のソファに腰を下ろした。 貴賓客室 ヴェルミリア・ノクスフィーネの部屋。 ヴェルミリアは黒いシルクのナイトドレスを纏い、優雅にベッドに横たわっていた。扇子を枕元に置き、くすくすと笑う。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ 「ふふ……セシルくんの本気、明日もからかってあげようかしら」 ラミリアの部屋。 ラミリアは小さな翼を布団から出して丸くなり、銀髪を枕に散らしていた。頰に手を当てて小さく呟く。 ラミリア 「……セシルくん、頑張ってたね。おやすみなさい……」 ルミナリア組客室 セシル・ルミエールはベッドに飛び込み、枕に顔を埋めてモゴモゴと呟いていた。 セシル・ルミエール(枕に顔を押しつけて) 「……ラミリアの笑顔、可愛すぎる……どうしよう……」 アルヴィン・フェルナンドはベッドの上で本を読みながら、淡々と。 アルヴィン・フェルナンド 「……セシル。心拍数が高い。早く寝なさい。明日も効率が落ちる」 セシル・ルミエール 「うるさい! 寝るよ!」 } ラミリア・スカーレット{10:万有引力を定義し、魔法というバグを仕込んでから幾千年の時が流れた。 創造神の少女は、静寂に包まれた灰色の月面で、膝を抱えて座り込んでいた。 「……長かったなぁ」 かつて彼女が気まぐれに置いた巨大な落とし穴――圧倒的な重力と、地表を覆う分厚い大気。それを振り切ってここまで辿り着く存在が現れるのを、彼女はずっと待っていた。 やがて、静寂の宇宙に一筋の光が射した。 白銀の鉄の塊が、小さな噴射炎を上げながら、ゆっくりと灰色の砂地へと降り立っていく。重力と空気の抵抗を計算し尽くした、どこまでも愚直で精密な物理法則の結晶。 少女は目を輝かせ、立ち上がった。 金属の扉が開き、重々しい宇宙服に身を包んだ「泥棒」の末裔が、ゆっくりと梯子を降りてくる。 最初の一歩が、月の砂を静かに踏みしめた。 『ひとりの人間にとっては小さな一歩だが――』 その通信音声を傍受した少女は、耐えきれずにパッと両手を打ち鳴らした。 パパン、と音の響かない真空の月面で、無音の拍手を贈る。 「おめでとう! すごいじゃない!」 少女は楽しそうにくるくると宙を舞い、宇宙飛行士の周りを跳ね回った。 彼らが魔法というショートカットに頼り切らず、彼女が最初に作った「重力」という不便なルールを解析し、道具を作り、ついに月まで飛んできたことが、たまらなく愛おしかった。 宇宙飛行士には、彼女の姿も見えなければ、声も聞こえない。彼はただ、遠く青く輝く地球を見上げ、胸を熱くしているだけだ。 「よし、ご褒美をあげなくっちゃ」 少女は指先をパチンと鳴らした。 宇宙飛行士の足元、生命など存在するはずのない灰色の砂利の中から、ポコンと芽が吹き出した。それはあっという間に成長し、真っ白な空間に輝く真っ赤な果実――りんごをひとつ実らせた。 「ここまで来られたご褒美よ。持っていきなさい」 満足そうに微笑んだ少女は、果実を残して静かに空間へと溶けていった。 人類が月に残した小さな足跡のとなりに、最高のバグをひとつだけ残して。 } ラミリア・スカーレット{10:言葉のアクセントや、思い描くイメージの強さによって、炎は巨大化し、あるいは氷を生み出し、風を巻き起こす。世界の数式を、人間のちっぽけな意志でほんの少しだけ上書きできるシステム。 「これなら、物理法則に縛られた退屈な世界も、少しは賑やかになるかしら」 少女は満足そうに微笑み、雲の上に転がると、地上で巻き起こる小さな奇跡の連鎖を眺め始めた。世界に「魔法」という名の、愛すべきバグが解き放たれた瞬間だった。 } ラミリア・スカーレット{10:りんごの全滅劇からしばらくして、世界には「規則」が満ちていた。 重力に従って果実は落ち、川は海へと流れ、彼女が気まぐれに放った小さな泥棒たち――動物や人間らしきもの――が地上を蠢いている。 少女は退屈そうに、雲の端っこを指先で捏ねていた。 「……つまんない」 世界はあまりにも規則正しくなりすぎていた。 泥棒たちは落ちてきた果実を拾い、火を起こすのに苦労し、雨が降れば洞窟に逃げ込む。物理法則という重たい鎖に縛られ、ちまちまと生きている。 「私が作った法則だけど……ちょっと真面目すぎたわね」 彼女は頬杖をつき、地上で寒そうに震えている小さな人間を見下ろした。 もっと世界に「揺らぎ」が欲しい。理屈を飛び越えた、理不尽で美しい「奇跡」を見たい。 少女はノートを開くように、空間に指先で新しいページを描いた。 「『物理の裏口』を作りましょう」 彼女は世界の基本ルール(物理法則)に、意図的なバグ――隠しコマンドを仕込むことにした。 言葉に意味を持たせる。特定の音の組み合わせ(呪文)を口にし、強いイメージを描くことで、世界の計算処理を一時的に割り込ませる仕組みだ。 「たとえば……そうね。『燃えよ』と唱えたら、摩擦も火種もなく火がつくの」 少女は嬉々として新しいコードを世界に書き込んでいく。 燃焼のエネルギーは、使用者の体内にある余剰エネルギー(のちに「魔力」と呼ばれるもの)から引き落とすことにした。無から有を生み出すと世界が壊れてしまうことは、前回の重力実験で学んでいたからだ。 「よし、テスト実行!」 少女は地上に視線を送った。 寒さに震えていた一人の人間の頭に、直接「使い方」のヒントを小さなひらめきとして送る。 男は戸惑いながらも、かじかんだ手を突き出し、拙い言葉で叫んだ。 『――燃えよ!』 瞬間。男の手のひらから、ポッと小さな炎が立ち上った。 男は目を見開き、腰を抜かして驚いた。やがてそれが自分の意志で起きたことだと悟ると、歓喜の声を上げて仲間たちを呼び寄せた。 「ふふっ、いい反応」 少女は満足げに目を細めた。 だが、奇跡はそれだけでは終わらない。 } ゼロライン@スマホ川;=-=)ー√ ̄(元々そうだったけど、私いなくても成り立つ構成になってきてるような) ラミリア・スカーレット[P:44565] ラミリア・スカーレット{10:少女は満足そうに微笑んだ。 重力が生まれたことで、世界は劇的に変わり始めた。空気という概念が球体の周りに留まり、水が流れを作って川となり、海ができた。落ちたりんごの種から、新しい命が芽吹く準備が整った。 「これなら、私が何もしなくても勝手に果実が落ちて、勝手に増えるわね」 大仕事を終えた創造神の少女は、お気に入りのりんごを一つ拾い上げ、シャキッと音を立ててかじった。 「うん、美味しい。……さて、次は『これをもぎ取る泥棒』でも作ってみようかしら」 少女の気まぐれな退屈しのぎは、こうして次の生命の創造へと向かっていくのだった。 } ラミリア・スカーレット{10:これが、世界で最初の「重力」の誕生である。 効果は劇的だった。 空間に浮いていた数千個のりんごが、一斉に「下」へと向かって落ち始めた。 「わあ……!」 少女は目を輝かせた。赤い果実が綺麗な直線を描いて、勢いよく加速しながら落ちていく。その光景は、彼女がこれまでに見たどの景色よりも美しかった。 しかし、重大な計算ミスがあった。 ドガガガガガガガガガッ!!! 猛烈なスピードで落下したりんごたちは、少女が作った「床」に激突し、凄まじい音を立ててことごとく粉砕された。あたり一面に、甘酸っぱい果汁と、ぐちゃぐちゃに潰れた赤い果肉の海が広がっていく。 少女は呆然と立ち尽くした。 「……潰れちゃったら、意味ないじゃない」 重力は強すぎると物を壊す。少女は学習した。 彼女は潰れたりんごの海をパッと消し去り、時間を巻き戻して木を元通りにした。 「引き寄せる力は、もっと優しく。そうね、物の大きさに比例させることにしよう。大きいものは強く引き合い、小さいものは弱く」 少女は世界の数式を書き換えた。 さらに、ただ落ちるだけでは芸がないので、世界を「球体」にすることにした。中心に向かってあらゆるものが引っ張られる仕組みだ。これなら、どこにいても物は地面に向かって落ちる。 調整を終えた彼女が、再び時間を進める。 今度は、りんごが枝から離れると、心地よい速度で地面へと落ちていった。 ポトン。 柔らかい土の上に、傷ひとつなくなめらかに着地する。 「できた……! これよ、これ!」 } ラミリア・スカーレット{10:数億年前。 少女は退屈していた。 名前はまだない。のちに人間たちが「創造神」と呼ぶことになる彼女は、真っ白な空間に浮かぶ一本の木を眺めていた。彼女が気まぐれに作った、真っ赤な実をつける植物。のちに「りんご」と呼ばれる果実である。 「……飽きたな」 少女は頬杖をついた。 この世界にはまだ「重力」がない。上下の概念もない。物質はすべて、生み出されたその場所にぷかぷかと浮遊している。 りんごを収穫するには、彼女自身が空間を泳ぐように進み、一つずつ手で摘み取らなければならなかった。最初のうちは楽しかった。しかし、木が成長し、数千個もの赤い実が空間のあちこちに散らばるようになると、ただの重労働に変わった。 「なんで私が作ったものなのに、私が動いて集めなきゃいけないのよ」 不満が爆発した。 少女は指先をパチンと鳴らした。 「集まりなさい」 命じると、空間に浮いていたすべてのりんごが、少女の手元へ一瞬で引き寄せられた。 だが、これでは芸がない。毎回命令するのも面倒だ。彼女が求めているのは、もっと自動的で、合理的で、見ていて面白い仕組みだった。 「そうだ。私がいちいち呼ばなくても、下に落ちるようにすればいいんだ」 少女は「下」という概念を定義することにした。 空間の底に、見えない巨大な「床」をイメージする。そして、すべての物質がその床に向かって引っ張られるルールをノートに書き込むように、世界の法則へと組み込んだ。 } ラミリア・スカーレットてす 類似[P:44558] 集う、戦う、歴史を刻む。 類似渋谷に1/1ウェスカーが出現するとか ラミリア・スカーレットよしひささんは、手巻き寿司にいっぱいわさび乗せて食べてました。 ラミリア・スカーレット原神とブルアカとトリッカルを掛け持ちしてるんだけど、原神はストーリーが長いね。二週間かかったよ、ストーリー進めてる間は別のゲームする時間ないね。 よしひろさんは土曜日にザッキー買いに行くそうです。この前は牛丼の写メを見せてくれました。 ラミリア・スカーレットよしひろさんにザッキー買うの忘れないようにと言っておきました Charaごきげんよう。 ラミリア・スカーレット{10:セシル・ルミエール(ビクッとして) 「えっ!? べ、別に! ただ……その、銀髪が珍しいなって思っただけで!」 ラミリア(首を傾げて) 「私の髪……変かな?」 セシル・ルミエール(慌てて手を振る) 「変じゃない! むしろ……すごく綺麗だよ! 光が当たるとキラキラしてて……って、違う! なんでもない!」 アルヴィン・フェルナンド(紅茶を飲みながら、淡々と) 「……セシル。顔が赤い。効率が悪い」 リエル・ヴァルディス(きょとんとして) 「セシル、どうしたの? 熱でもあるの?」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(楽しそうに笑いながら) 「まあ、青春ね。600年ぶりに見る可愛らしい光景だわ。ラミリア、あなたも気づいているでしょう?」 ラミリア(おにぎりを頰張りながら、純粋に) 「え? セシルくんが私の髪を綺麗って……ありがとう。でも、なんで顔が赤いの?」 セシル・ルミエール(さらに顔を真っ赤にして) 「うるさいなヴェルミリアさん! 余計なこと言わないで!」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(扇子を広げて上品に笑う) 「ふふふ……可愛い反応。リエル王子、あなたの友達は随分と純情なのね」 エレナ・シュタール(静かに紅茶を注ぎ足しながら、心の中で) ……王子、また賑やかになりましたね。 セシルは気まずそうにサラダを口に運びながらも、時々ラミリアの横顔をチラチラと盗み見ていた。 ラミリアはそんなセシルの様子に気づかず、幸せそうにおにぎりを食べ続けている。 昼のテラスは、美味しい食事と、少年の初々しい恋心、そしてヴェルミリアのからかいによって、穏やかでありながら少しだけ甘酸っぱい空気に包まれていた。 } ラミリア・スカーレット{10:ラミリア(優しく微笑んで小さく手を振る) 「うん、頑張ってね、セシルくん」 セシルはさらにやる気を出して、再び構えを取った。 派手で生意気で、でも一生懸命に格好つけようとするセシルと、そんな彼を優しく見守るラミリア。 演習場の朝は、華やかな光と笑い声に包まれていた。 王宮・中庭テラス。昼食の時間。 午前中の稽古を終え、皆で中庭の開放的なテラスに移動した。白いテーブルクロスがかけられた長いテーブルには、ヴァルディス王国の昼食が色とりどりに並んでいる。 新鮮な野菜とハーブのサラダ、グリルした白身魚、香草を効かせた鶏肉のソテー、焼きたてのパン、そしてルミナリア風の蜂蜜デザート。吸血鬼二人用には、温めた特別な血液飲料も用意されている。 リエル・ヴァルディス(席に着きながら嬉しそうに) 「みんなで食べるの、楽しいね! セシルとアルヴィンも、ゆっくり食べていって!」 セシル・ルミエール(ラミリアの向かいにわざと座り、胸を張って) 「もちろん! ルミナリアの貴族として、ちゃんと優雅にいただくよ」 彼はフォークを手に取りながら、チラチラとラミリアの方を見ていた。 ラミリアはいつものように控えめに座り、小さなおにぎりを大切そうに手に持っている。銀色の髪が昼の光に輝き、赤い瞳が優しく細められている。 セシル・ルミエール(心の中で) (……なんか、すごく可愛いな。銀髪に赤い目って、珍しい……。さっきの稽古、ちゃんと見ててくれたかな? もっと格好いいところ、見せたかった……) セシルは無意識に頰を少し赤らめ、慌ててフォークで鶏肉を刺して口に運んだ。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(優雅にゴブレットを傾けながら、鋭い赤紫の瞳でセシルを観察) 「……ふふん」 彼女は扇子で口元を隠し、わずかに笑みを深めた。600年生きてきた吸血鬼の勘は、少年の微妙な視線と頰の赤らみを一瞬で見抜いていた。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(わざと甘い声で) 「セシルくん? さっきからずいぶんラミリアの方を見ているようだけど……何か用かしら?」 } ラミリア・スカーレット{10:リエルは冷静にセシルの死角に入り込み、小さな魔導結晶を放って足元を崩す。セシルは派手に転びそうになりながらも、華麗に受け身を取って立ち上がった。 セシル・ルミエール(少し顔を赤くして) 「まだまだこれからだよ! 見てて、ラミリア!」 今度は光の槍を複数生成し、リエルに向かって連続で射出。派手な光の雨が降り注ぐ。 しかし、リエルは事前に展開していた「蒼の回転結界」で全てを弾き返し、逆にセシルに跳ね返す。 セシル・ルミエール「うわっ!?」 セシルは慌てて光の盾を展開するが、勢い余って尻餅をついてしまった。 ラミリア(思わず手を叩いて) 「わあ……セシルくん、すごい光! 綺麗……!」 その一言で、セシルは一瞬で顔を真っ赤にしつつも、すぐに立ち上がって胸を張った。 セシル・ルミエール(得意げに髪をかき上げて) 「ふ、ふふん! 当然だよ! 僕の光は特別だからね! ……もう一回やる? 今度はもっと格好よく見せてあげる!」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(扇子で口元を隠して笑う) 「ふふ、まるで孔雀ね。あの子」 アルヴィン・フェルナンド(紅茶を飲みながら、淡々と) 「……セシル。無駄な動きが多すぎる。効率が悪い」 リエル・ヴァルディス(笑いながら手を差し伸べる) 「セシル、格好よかったよ! でも、もっと効率よく動いた方が強いと思う」 セシル・ルミエール(リエルの手を掴んで立ち上がり、ラミリアをチラチラ見ながら) 「う、うるさいな! 次は本気出すから! ラミリア、見ててくれよな!」 } ラミリア・スカーレット{10:王宮・演習場。午前10時半。 朝食後のサロンで盛り上がった後、セシルが「リエルと稽古しよう!」と突然提案したため、一同は王宮の屋外演習場へと移動した。 青い空の下、白い砂が敷かれた広い演習場。魔導障壁が張られ、安全に本気の魔法が使えるようになっている。 セシル・ルミエール(木剣をくるりと回しながら、自信満々に) 「さあ、リエル! 久しぶりに僕の実力を思い知るといいよ! この程度でバテてんの?って言わないように頑張りなよ?」 リエル・ヴァルディス(青い短剣を構え、笑顔で) 「うん、久しぶりだねセシル! 僕も負けないよ!」 少し離れた観戦スペースでは、エレナ、ヴェルミリア、ラミリア、アルヴィンが並んで見守っている。 特にラミリアは興味深そうに目を輝かせていた。 ラミリア「二人とも、すごいね……本気で戦うの?」 セシルはチラリとラミリアの方を見て、急に胸を張った。 セシル・ルミエール(わざと大きな声で) 「ふふん、もちろん本気だよ! 特に今日は……特別に見せたい人がいるからね!」 彼はラミリアに向かって、勝ち誇ったような笑みを浮かべた。 教師の合図で稽古が開始される。 セシル・ルミエール「いくよ、リエル!」 瞬間、セシルは光属性の魔力を爆発的に高め、素早い踏み込みから連続突きを繰り出す。剣の軌道に淡い金色の光が纏わり、非常に華やかだ。 リエル・ヴァルディス「わっ、速い!」 リエルは魔導工学式の防御障壁を展開して受け止めるが、セシルの攻撃は派手で攻撃的。光の粒が周囲に飛び散り、見ている者を魅了する。 セシル・ルミエール(ラミリアを意識して、さらに声を張り上げ) 「どうだ! これがルミナリアの光だよ! 綺麗だろ!?」 彼はわざと大ぶりの回転斬りを放ち、光の軌跡を大きく描く。確かに派手で格好いい。しかし、動きに無駄が多く、リエルに的確に隙を突かれる。 リエル・ヴァルディス「セシル、動きが大きすぎるよ!」 } ラミリア・スカーレット{10:セシル・ルミエール(ラミリアとヴェルミリアに視線を移し、目を輝かせて) 「おおっ!? 新しい子たち! しかも……吸血鬼? へえ、珍しいね。ルミナリアじゃ滅多に見ないよ。君、銀髪の子、可愛いね。僕の隣に来なよ」 ラミリア(少し困ったように後ずさり) 「え、えっと……」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(扇子を開き、冷ややかに) 「ふん……生意気な小僧ね。リエル王子の前で威張るなんて、600年生きてきて初めて見たわ」 アルヴィン・フェルナンドは無言でソファの端に座り、すでに持っていた魔導書を開き、紅茶を飲みながらページをめくり始めた。完全に自分の世界に入っている。 リエル・ヴァルディス(苦笑しながら) 「二人とも、急に来るんだもん……びっくりしたよ。でも、来てくれて嬉しい! ヴェルミリアさんとラミリアさんも、ルミナリアの友達だよ」 セシル・ルミエール(リエルの隣にぴったりくっつき、得意げに) 「まあ、いいよ。今日は一日中遊ぼうぜ、リエル! 特に……あの吸血鬼のお姉さんたちと、ちょっと魔法で遊んでみたいんだけど」 アルヴィン・フェルナンド(本から目を離さずに) 「……セシル。無茶はするな。ヴェルミリア様は600歳だぞ」 セシル・ルミエール「知ってるよ! だからこそ面白いんじゃない!」 サロンは一気に賑やかになった。 朝食後の穏やかな時間が、ルミナリアの天才幼馴染コンビの登場によって、早くも波乱の予感を漂わせ始めていた。 } ラミリア・スカーレット{10:王宮・東のサロン。午前9時。 朝食を終えた後、リエル一行は東向きの明るいサロンに移っていた。朝陽が大きな窓からたっぷりと差し込み、青と金の内装を美しく照らしている。 リエル・ヴァルディスはソファに座り、紅茶を飲みながらヴェルミリアとラミリアに王宮の話をしていた。エレナは後ろに控え、静かに見守っている。 そこへ── 突然、サロンの扉が勢いよく開いた。 セシル・ルミエール「やっほー! リエル王子、ただいま到着!」 元気いっぱいの明るい声とともに、金髪をふわふわと揺らした少年が堂々と入ってきた。黄色と白を基調とした派手な貴族服に身を包み、胸元にはルミナリア王家の支流を示す光晶石のブローチが輝いている。 その少し後ろから、水色のショートヘアの少年が静かに現れる。アルヴィン・フェルナンドだった。彼は手に厚い魔導書を持ち、紅茶のカップをもう片方の手に持ったまま、気配をほとんど感じさせずに歩いてくる。 リエル・ヴァルディス(目を丸くして立ち上がる) 「セシル! アルヴィン!? どうしてここに……!?」 セシル・ルミエール(両手を広げて得意げに) 「ふふん、驚いた? ルミナリアから急使が来てね。『友好の名目で、セシルとアルヴィンがヴァルディスへ挨拶に行く』って父上が急に決めたの! まあ、要するに僕が来たいって言ったら、すぐ許可が出たってわけ」 彼はリエルの前に堂々と立ち、腰に手を当てて上から下まで眺める。 セシル・ルミエール(にやりと笑って) 「相変わらず可愛いね、リエル王子。短パン姿も健在か。……でも、なんかちょっと痩せた? 旅で苦労したんでしょ? この程度でバテてんの?」 アルヴィン・フェルナンド(紅茶を一口飲んで、淡々と) 「……騒がしいのは好きじゃない。セシル、少し黙っててくれるかな。今、いいところなんだ」 セシル・ルミエール(即座にむくれる) 「はあ? アルヴィンこそ、朝から本と紅茶ばっかり! もっとテンション上げなさいよ!」 ラミリア(少し驚きながらも優しく) 「あの……お二人はリエルのお友達ですか?」 } ラミリア・スカーレット{10:ヴェルミリア・ノクスフィーネ(ゴブレットを手に取り、優雅に香りを確かめて) 「ふふ……悪くないわ。蜂蜜を入れるなんて、少し甘党を意識してくれたの? エレナ、センスが上がったんじゃない?」 ラミリアの朝食 ストロベリー風味の瓶詰め血をぬるめに温めたティーカップ 添え物として、小さなおにぎり二個(梅干し入り)と新鮮なフルーツ ラミリア(ティーカップを両手で包み、嬉しそうに) 「わあ……ストロベリーの香りがする。エレナさん、ありがとう。おにぎりも……本当に嬉しい」 リエル・ヴァルディス(自分の朝食(パンとフルーツと蜂蜜ヨーグルト)を持ちながら、目を輝かせて) 「みんなで一緒に食べようよ! 僕の蜂蜜ヨーグルトも、少し味見してみる?」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(くすりと笑って) 「王子ったら本当に無邪気ね。吸血鬼にヨーグルトを勧めるとは」 ラミリア(優しく微笑んで) 「私は……一口だけ、味見してみたいな」 朝の柔らかな陽光が厨房に差し込む中、四人(+エレナ)の奇妙な朝食の時間が始まろうとしていた。 ラミリアは小さなおにぎりを大事そうに持ち、ヴェルミリアは優雅にゴブレットを傾け、リエルは楽しそうに笑っている。 王宮の朝は、今日も少しだけ不思議で、温かなものになった。 } ラミリア・スカーレット{10:王宮・厨房近くの貴賓用朝食準備室。朝。 エレナ・シュタールが早朝から動き始めていた。白いエプロンを着け、鋼青のメイド服姿で、テーブルの上にいくつもの銀の器を並べている。 エレナ・シュタール(冷静に指示を出す) 「瓶詰め血液はAランクを三本。ヴェルミリア様用は温度38℃、ラミリア様用は36℃に調整。香り付けはラミリア様にはストロベリーエッセンス、ヴェルミリア様にはローズとわずかな蜂蜜を」 厨房の侍女たちが慌ただしく動き回る。 そこへ、リエル・ヴァルディスがパジャマの上にガウンを羽織った姿で、目をこすりながら現れた。 リエル・ヴァルディス 「おはよう、エレナ! 吸血鬼さんたちの朝ごはん、準備してるの?」 エレナ・シュタール(軽く頭を下げる) 「おはようございます、王子。はい、お二方のために特別に準備をしています」 リエルは興味津々でテーブルに近づき、銀の小瓶に入った深紅の液体を覗き込む。 リエル・ヴァルディス 「これが……血なんだ。ラミリアさんが飲んでるやつだよね。温めると美味しいの?」 エレナ・シュタール 「人間の味覚では判断できませんが、お二方のお好みに合わせて調整しています」 ちょうどその時、扉が開き、ラミリアとヴェルミリアが揃って入ってきた。 ラミリア(銀髪を軽くまとめ、白いドレス姿で) 「おはようございます……朝食の準備、手伝えることあったら言ってくださいね」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(まだ少し眠そうに扇子を広げて) 「朝から血の匂い……まあ、悪くないわね。今日はどんな味の血を用意してくれたの?」 エレナは完璧な所作で二人の前に銀のトレイを置いた。 ヴェルミリアの朝食 深紅の血液をローズエッセンスと微量の蜂蜜で香り付けしたもの 温めた銀のゴブレットに注がれ、表面に薄く金粉(食用)が浮かべられている 添え物として、新鮮なバラの花びらを一枚 } ラミリア・スカーレット{10:赤い瞳がぱちぱちと瞬き、寝癖で少し跳ねた銀髪を手で整える。背中の翼を小さく羽ばたかせて、朝の気配を感じ取る。 ラミリア(窓の外を見て、ほんのり微笑む) 「いいお天気……王子様、もう起きてるかな?」 彼女はベッドから降り、白いナイトドレスを軽く直す。森で暮らしているためか、動きはとても自然で控えめだ。洗面台で顔を洗い、タオルで優しく拭く姿は、まるで人形が生きているかのように可憐だった。 ラミリア(小さく呟きながら) 「……今日は王子様に、王宮の庭を案内してもらおうかな。おにぎりもまた作ってあげたいな……」 その頃、ヴェルミリアの部屋からは苛立ったような声が聞こえてきた。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(遠くから) 「エレナ~! 朝食に血の入ったスープは出せるの!?」 ラミリア(くすっと笑って) 「ヴェル……朝から元気だなあ」 二人の客室の扉がほぼ同時に開き、廊下で顔を合わせた。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(ドレスを優雅に整えながら) 「あら、ラミリア。あなたも起きてたの? ずいぶん早いじゃない」 ラミリア(穏やかに微笑んで) 「おはよう、ヴェル。……リエル王子に会いに行こう?」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(扇子を開き、優雅に笑う) 「もちろんよ。朝の王子様がどんな顔を見せてくれるか、楽しみだわ」 二人の吸血鬼は並んで廊下を歩き始めた。 夜の住人たちが、王宮の朝に溶け込もうとしていた。 } ラミリア・スカーレット{10:王宮・貴賓客室エリア。朝。 ヴェルミリアの客室 厚いカーテンがしっかりと閉められた薄暗い部屋。 ヴェルミリア・ノクスフィーネは大きな天蓋付きベッドの中央で、優雅に横たわっていた。深い紫の長い髪が枕に広がり、黒いシルクのナイトドレスが白い肌に張り付いている。 彼女はゆっくりとまぶたを開け、赤紫の瞳が暗闇の中で宝石のように輝いた。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(低く、眠たげな声で) 「……ん……もう朝なの? 本当に人間の国は早起きね……」 彼女は体を起こし、大きく伸びをする。背中の幻影のような黒い翼が一瞬だけ現れては消えた。ベッドから降り、窓際に近づいてカーテンをわずかに開ける。 差し込んだ朝陽に、ヴェルミリアは眉をひそめて日傘を素早く手に取った。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ 「ふん……眩しい。600年生きてきて、まだ朝陽は苦手だわ」 鏡の前に立ち、乱れた髪を丁寧に梳かし始める。表情はまだ少し不機嫌そうだが、徐々にいつもの高飛車で優雅な微笑みが戻ってくる。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(鏡に向かって) 「今日も美しい……リエル王子にちゃんと見せつけてあげないとね」 ラミリアの客室 隣の客室は、カーテンが半分開けられた状態だった。 ラミリアはベッドの上で小さく丸くなり、銀色の髪を枕に散らして眠っていた。小さな黒い翼が布団から少しはみ出している。 朝陽が部屋に差し込むと、彼女はゆっくりと目をこすりながら上半身を起こした。 ラミリア(眠そうに、柔らかい声で) 「……うん……朝だ……」 } ラミリア・スカーレット{10:エレナ・シュタール(小さく頭を下げて) 「おはようございます、王子。今日も一日、精一杯お守りいたします」 窓の外では、鳥のさえずりが聞こえ始めていた。王宮全体がゆっくりと目を覚ましつつある。 エレナ・シュタール 「朝食の準備はできています。ヴェルミリア様とラミリア様も、そろそろお部屋から出てこられる頃かと思います」 リエル・ヴァルディス(目を輝かせて) 「二人とも朝は大丈夫かな? 吸血鬼さんだから……夜更かししちゃったかも!」 エレナ・シュタール 「……ラミリア様は普通に起きられると思いますが、ヴェルミリア様は少し機嫌が悪そうかもしれません」 リエルはくすくす笑いながら、エレナの手を握って寝室の扉に向かう。 リエル・ヴァルディス 「じゃあ、早く行こう! 今日も楽しい一日になりそう!」 朝陽が二人の背中を照らし、王宮に新しい朝が訪れていた。 夜の不思議な客人たちと、蒼の王子の一日が、再び始まろうとしていた。 } ラミリア・スカーレット{10:王宮・リエル専用寝室。朝。 柔らかな朝陽が、カーテンの隙間からゆっくりと差し込み始めた。淡い金色の光が部屋を優しく染め、青い絨毯と天蓋のフリルを輝かせる。 エレナ・シュタールはすでに起き、ベッドの傍らに静かに立っていた。黒と鋼青のメイド服に着替え、いつもの完璧な姿勢でリエルの寝顔を見守っている。 エレナ・シュタール(小さな声で) 「……王子。朝です」 リエル・ヴァルディスはまだ眠そうに、銀色の髪を枕に広げて丸くなっていた。ナイトガウンの袖が少しずれ、華奢な肩が覗いている。長い睫毛がぴくぴくと動き、大きな青い瞳がゆっくりと開いた。 リエル・ヴァルディス(眠たげな声で) 「……ん……もう朝……? エレナ……おはよう……」 彼は体を起こそうとして、再びふにゃっとベッドに倒れ込む。エレナの袖を掴んだまま、甘えるように顔を擦りつけた。 リエル・ヴァルディス 「もうちょっと……もう五分だけ……」 エレナ・シュタール(口元をわずかに緩めて) 「……昨日、ヴェルミリア様とラミリア様とお話しして興奮しすぎましたね。もう七時を回っています」 リエル・ヴァルディス(目をこすりながら、ようやく上半身を起こす) 「うぅ……そうだよね。今日は二人に王宮を案内するって約束したもん……」 銀髪が朝陽に輝き、寝癖で少し跳ねている。エレナは慣れた手つきでリエルの髪を優しく整え、ナイトガウンを脱がせて新しい青い王子服を着せ始める。 エレナ・シュタール 「お顔を洗いましょう。冷たい水で目が覚めます」 リエルは素直に頷き、エレナに手を引かれて洗面台へ。冷たい水で顔を洗うと、ようやく瞳にいつもの好奇心の光が戻ってきた。 リエル・ヴァルディス(タオルで顔を拭きながら、笑顔で) 「おはよう、エレナ! 今日もよろしくね!」 } ラミリア・スカーレット{10:彼女はリエルの手をそっと布団の中に戻し、毛布を肩まで引き上げる。銀髪が枕に広がり、穏やかな寝息が規則正しく響き始める。 エレナは立ち上がり、ベッドサイドの魔導灯を最小限に落とす。月光だけが部屋を照らす中、彼女はリエルの隣に用意された小さなソファに腰を下ろした。完全に離れることはせず、いつでも起きられる距離で、静かに見守る姿勢を取る。 エレナ・シュタール(心の中で、静かに) ……王子が穏やかに眠れる限り、私の夜はこれでいい。 窓の外では、月がゆっくりと傾き、星々が瞬いていた。 王宮は完全に静寂に包まれ、蒼の王子と鋼の乙女は、それぞれの場所で、深い眠りへと落ちていった。 おやすみなさい、リエル王子。 おやすみなさい、エレナ。 明日も、きっと優しい朝が来る。 } ラミリア・スカーレット{10:王宮・リエル専用の寝室。深夜から未明へ。 月光がカーテンの隙間から差し込み、部屋を淡い青銀色に染めている。天蓋付きの大きなベッドには、リエル・ヴァルディスがすでに横たわっていた。湯上がりの銀髪はまだ少し湿り、ナイトガウンのフリルが肩から滑り落ちそうになっている。大きな青い瞳は半分閉じかけ、長い睫毛がゆっくりと瞬いている。 ベッドの傍らに、エレナ・シュタールが立っていた。湯上がりの黒髪は丁寧に乾かされ、黒いナイトドレスが静かに揺れている。手には、リエルのために温めたハーブティーのカップを持っていたが、すでにサイドテーブルに置かれている。 リエル・ヴァルディス(眠そうに手を伸ばして) 「……エレナ、来て……今日も、隣にいてくれる?」 エレナ・シュタール(静かに頷き、ベッドの端に腰を下ろす) 「……はい。王子。お休みになるまで、側にいます」 リエルは満足げに微笑み、エレナのナイトドレスの袖を軽く掴む。子供らしい、甘えた仕草だ。 リエル・ヴァルディス 「今日、ヴェルミリアさんとラミリアさんに来てもらえて、嬉しかったよ。吸血鬼さんって、怖いって思ってたけど……二人とも、優しくて、面白くて……」 エレナ・シュタール(リエルの銀髪をそっと撫でながら) 「……王子が楽しそうで、何よりです。あのお二人は、危害を加える気はないようです」 リエルはエレナの手に自分の小さな手を重ね、目を細める。 リエル・ヴァルディス 「エレナも、今日はたくさん働いてくれたね。お風呂の香りも、夕食も、全部エレナが考えてくれたんでしょ? ……ありがとう」 エレナの灰色の瞳が、ほんのわずかに揺れた。普段は決して見せない、柔らかな光が宿る。 エレナ・シュタール(小さな声で) 「……王子のお役に立てるなら、それで十分です」 部屋に静かな時間が流れる。リエルの呼吸が徐々に深くなり、長い睫毛が完全に閉じていく。握っていたエレナの袖が、ゆっくりと緩む。 リエル・ヴァルディス(ほとんど夢うつつの声で) 「……エレナ……大好き……おやすみ……」 エレナ・シュタール(リエルの寝顔を見守りながら、ほんの小さな声で) 「……私もです。王子。おやすみなさい」 } ラミリア・スカーレット{10:ラミリア(手を振って) 「おやすみ、リエル王子。夢でまた会おうね」 リエルはぱたぱたと廊下を歩き去っていく。その背中を見送りながら、エレナが静かに口を開く。 エレナ・シュタール 「お二方にも、浴室をご用意いたします。……血液は、瓶詰めで十分でしょうか?」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(くすくす笑って) 「今夜はそれでいいわ。現代に合わせてあげる」 ラミリア(ほっとしたように) 「ありがとう、エレナさん。私たちは本当に、普通でいいから」 食堂の燭台が最後にゆらりと揺れ、夜の王宮は静かな湯音と、遠くの笑い声に包まれていく。 それぞれの浴室で、蒼の王子と夜の住人たちは、温かな湯に身を委ねる準備を始めた。 おやすみなさいの時間が、ゆっくりと近づいていた。 } ラミリア・スカーレット{10:王宮・大食堂。夕食が終わった後。 燭台の火が少し低くなり、テーブルの上には空になった皿と、飲み干されたゴブレットだけが残っていた。 リエル・ヴァルディスは椅子から立ち上がり、少し眠そうな目をこすりながら伸びをする。 リエル・ヴァルディス 「ふぁ……こんな時間だ。僕、お風呂入ってくるね」 ラミリア(優しく微笑んで) 「うん、行っておいで。ゆっくり温まって、いい夢見てね」 リエルはにこっと笑って、二人の吸血鬼に手を振る。 リエル・ヴァルディス 「おやすみは後で言うね! ヴェルミリアさんもラミリアさんも、また明日話そう!」 ヴェルミリア・ノクスフィーネはゴブレットを置いて、扇子を優雅に開く。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ 「ええ、楽しみにしてるわ。……それにしても、私も血液風呂に入りたいわね。月光の下で新鮮な血を満たした浴槽に浸かるの、300年ぶりかしら」 彼女はエレナの方を振り返り、にやりと笑う。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ 「エレナ、血液風呂の用意はできる?」 エレナ・シュタール(表情を変えずに、即答) 「血液風呂に入るとなると、成人男性約五十人分の血が必要になります。王宮の在庫では到底足りませんし、調達も不可能です」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(少し目を丸くして) 「五十人分……そうね、純血の嗜みは現代では難しいわよね」 ラミリア(困ったように、でも優しくヴェルミリアをたしなめる) 「ヴェルミリア、エレナさんが困っちゃうよ。そんなに血、集められないよ」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(扇子で口元を隠して、軽くため息) 「……そう、じゃあ普通のお風呂でいいわ。ローズオイルをたっぷり入れて、月光を浴びながら浸かることにする」 エレナ・シュタール(静かに頭を下げる) 「承知しました。客室専用の浴室に、最高級のローズオイルと月見の窓をご用意いたします」 リエル・ヴァルディス(廊下へ向かいながら、振り返って) 「血液風呂ってすごいね……でも、普通のお風呂も気持ちいいよ! ヴェルミリアさんもゆっくりしてね!」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(小さく笑って) 「ふふ、ありがとう、王子。あなたもいい子でお風呂入りなさい」 } 類似👓<健康に悪いよ ラミリア・スカーレットポテチとタバコ買った[P:44557] ラミリア・スカーレットAPEX勝利画面[P:44556] 類似そのえのきをしまえ 分厚いちんぽの皮どぴゅ☆ ラミリア・スカーレット{10:「ふぅ、間一髪ですぅ! 箱も中身も無事ですよ!」 「きゅ、きゅい……? (ほ、ほんとうですか……?)」 アザラシ姿のシィルは、うるうるした大きな瞳でリリィを見上げた後、申し訳なさそうに「きゅぅ……」と鳴いた。そして反省を示すかのように、丸いお腹で床をズリズリと滑りながら、自分の涙でできた水たまりを健気にお腹で拭き掃除(雑巾がけ)し始めた。 そのあまりの可愛らしさに、執務室の空気が一瞬でやわらぐ。 「まあ……! なんですかこの愛くるしい生きものは……!?」 フィオが目を輝かせ、バックパックを下ろしてシィルに駆け寄る。 「アザラシの姿に変身する海洋型ホムンクルス……『シィル・マリータ』ちゃんですね! データベースで照合完了です! 驚くと変身しちゃうなんて、とってもトリッキーで可愛いですぅ!」 リリィも丸眼鏡の位置を正しながら、ぽよぽよとしたシィルの背中を優しく撫でた。 「きゅぅう〜ん……(気持ちいいですぅ……)」 「ふふ、もう怒っていませんから、安心してくださいね」 アリーが膝をついて目線を合わせると、シィルの頭から「ぽこっ」とアザラシの丸い耳が生え、再びぽよんっと煙が上がって人間の姿(メイドモード)へと戻った。 「ふえぇ……アリー様、リリィ様……ごめんなさいですぅ……。ドジしてお届け物を落としかけちゃって……」 「いいのですよ、シィル。怪我はありませんでしたか? お届け物も無事でしたし、あなたの健気な姿に免じて、誰も怒りません」 アリーが優しく頭を撫でてあげると、彼女のアホ毛が嬉しそうに「ハート型」を描いた。 「はうぅ……アリー様、とってもお優しいですぅ……! あ、そうだ! お届け物と一緒に、ご主人様から『皆さんで召し上がってください』とお手紙も預かってます!」 「まあ、ご丁寧なお心遣いですね。では、さっそくアピスさんのところへ持っていって、温かいハーブティーと一緒にいただきましょうか」 「はいっ! シィルもお手伝いしますぅ! 今度は転びませんっ!」 元気よく胸を張る小さな見習いメイド・シィル。 時空管理局にまた一人、誰もが笑顔になってしまう愛らしいお客様が加わり、執務室はいつも以上に温かな雰囲気に包まれるのだった。 } ラミリア・スカーレット{10:ぽよんと降臨! 小さな見習いメイドの訪問 時空管理局・第3特別小隊の執務室。 アリーが提出書類の確認を行い、リリィがホログラム画面で最新データを更新し、フィオが大きなバックパックから薬草の整理をしていたその時——廊下の向こうから、ペタペタという頼りない足音と小さな悲鳴が近づいてきた。 「ふえぇぇ……っ! ど、どちらがアリー様のお部屋なんですかぁ……!? 建物が広すぎて迷子になりましたぁ……!」 「おや……? 外がなんだか騒がしいですね」 アリーがペンを止め、頭上のアホ毛を「?」の形に湾曲させた直後、勢いよくドアが開かれた。 そこに立っていたのは、サイズが少し大きめのクラシックなロングメイド服を纏った、アクアブルーの髪の小さな少女——シィルだった。大きなネイビーブルーのタレ目には、いまにもこぼれ落ちそうなほど大量の涙が溜まっている。 「あ! い、いましたぁ! ご主人様から『アリー様へのお届け物』を任されてきた、シィルですぅ! ……ふえっ!?」 シィルは安堵したのも束の間、つま先が自分の長いメイド服の裾に引っかかり、派手に前のめりになった。 「ひゃうっ!?」 「あ、危ないですっ!」 フィオが叫ぶと同時に、シィルが手に抱えていた『特製高級クッキーの箱』が宙を舞う。 「ふえぇぇぇ! 怒られるぅぅ! 処分されちゃうぅぅぅ! きゅぅううう!!」 パニックが限界突破した瞬間、ぽよんっ!という可愛らしい効果音と共に白い煙が巻き起こった。 次の瞬間、床に落ちたのは人間の少女ではなく——首元にメイド服のリボンだけを巻き、真っ白でふわふわな毛並みをしたアザラシの赤ちゃん(80cm)だった。 「きゅ、きゅぅ〜〜ん……(泣)」 宙を舞ったクッキー箱は、アリーの《因果反転》を待つまでもなく、素早く滑り込んだリリィの風魔術によってふんわりと空気のクッションでキャッチされた。 } ラミリア・スカーレット{10:ラミリア(ティーカップを両手で包みながら) 「私も……人間の料理の匂い、好きだよ。昔、森で迷った人を泊めたとき、一緒にご飯食べたことがあって……懐かしいな」 リエル・ヴァルディス(パンをちぎりながら、目を輝かせて) 「ラミリアさん、優しいね! 僕もいつか、ラミリアさんの森のお家に行ってみたい! おにぎり、また食べたい!」 ラミリアの赤い瞳が優しく細まる。 ラミリア 「うん、いつでも来て。おにぎり、たくさん握って待ってるよ」 エレナ・シュタールはリエルのすぐ後ろに立ち、静かに給仕をしながら見守っている。彼女の前にも控えめな夕食が置かれているが、リエルが手を止めるたびにスープをよそったり、パンを差し出したりしている。 リエル・ヴァルディス(デザートのプディングにスプーンを入れながら) 「蜂蜜たっぷり! ルミナリアのセリス王女が好きそう……あ、ヴェルミリアさんも蜂蜜の味、覚えてる?」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(少し遠い目をして) 「……蜂蜜ね。300年前くらいに、貴族の舞踏会で蜂蜜酒を飲んだ記憶があるわ。甘くて、頭がふわふわした……今はもう味わえないけど」 リエル・ヴァルディス(少し寂しそうに、それから笑顔で) 「じゃあ、僕が食べて感想言うよ! ……うわ、甘くてとろける! 夜に食べるデザートって、なんか特別な感じがする!」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(小さく笑って) 「ふふ、あなたの笑顔が一番のデザートかもね、王子」 ラミリア(穏やかに頷いて) 「そうだね。夜って、みんなが少し優しくなる時間だよね」 燭台の灯りが三人の小さな影をテーブルに落とし、静かな会話とフォークの音だけが食堂に響く。 エレナ・シュタール(心の中で) ……王子が楽しそうで、何よりです。吸血鬼の方々も、意外と……穏やかですね。 夜の夕食は、ゆっくりと、温かく、続いていった。 蒼の王子と夜の住人たちの、奇妙で優しい時間が。 } ラミリア・スカーレット{10:王宮・大食堂。夜の夕食。 燭台の炎がゆらめき、長いテーブルの上を暖かな橙色に照らす。窓の外は満天の星空で、夜風がカーテンを優しく揺らしている。 リエル・ヴァルディスはテーブルの中央に座り、青い王子服の袖を軽くまくってフォークを手に取った。目の前には、ヴァルディス王国の夜の定番料理が美しく並んでいる。 温かなクリームスープ、香草をたっぷり使った禽肉のロースト、色鮮やかな野菜のソテー、焼きたてのパン。そしてデザートプレートには、ルミナリアで覚えた蜂蜜をたっぷりかけたプディングとフルーツが添えられている。 ヴェルミリア・ノクスフィーネはリエルの向かい側に優雅に座り、銀のゴブレットに深紅の液体を注がせている。月光が当たるたび、液体が妖しく輝く。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(ゴブレットを優しく回しながら) 「夜の食事はこれで十分。人間の料理の香りは素敵だけど、私にはこの赤が一番の贅沢よ」 ラミリアはリエルの隣に控えめに座り、小さなティーカップにストロベリー風味の瓶詰め血を注いでいる。カップからはほのかに甘い香りが立ち上る。 ラミリア(穏やかに微笑みながら) 「私はこれでいいの。温めてあるから、ほっとする味がするよ……」 リエル・ヴァルディス(スープを一口すくって、ぱくっと飲む) 「ん~! クリームが濃くて、夜にぴったり! 体が温まるね」 彼は次にロースト肉を切り分け、口に運ぶ。香草の香りが広がり、目を細めて満足げに頷く。 リエル・ヴァルディス 「このお肉、柔らかくて香草が効いてる! ヴェルミリアさん、本当に食べないの? 一口だけでも!」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(くすりと笑って、ゴブレットを傾ける) 「ありがたいけど、遠慮するわ。600年も生きてると、味覚が血以外に反応しなくなっちゃって……でも、あなたが美味しそうに食べる姿を見るのは、悪くないわね」 } ラミリア・スカーレット{10:ヴェルミリア・ノクスフィーネ(満足げに笑って、くるりと回る) 「ええ、そうよ。私は夜の女王。ようやく本当の姿を見せられるわ」 ラミリア(少し照れながら、翼を小さく動かして) 「妖精……ありがとう。でも、私なんてヴェルに比べたら地味だよ」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(ラミリアの頭を軽く撫でようとして、すぐに手を引っ込める) 「あなたはあなたのままでいいのよ。……って、撫でようとしたら怒られるんだったわね」 ラミリア(くすくす笑って) 「昔から変わらないね、ヴェルは」 リエル・ヴァルディス(毛布を握りしめながら、興奮気味に) 「ねえ、夜の魔法って見せてくれる? 吸血鬼さんの本気のやつ!」 ヴェルミリアは扇子を閉じ、指先で夜風を掻き集めるように動かす。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ 「いいわ。少しだけ、特別に」 彼女の周囲に、薄い紫の霧が立ち上り、月光を吸い込んで小さな蝙蝠の幻影が数匹、舞い始めた。蝙蝠はリエルの周りを優しく回り、消えていく。 ラミリアも、ティーカップを置いて立ち上がる。 ラミリア 「私も……少しだけ」 彼女は両手を広げ、銀髪がふわりと浮く。小さな翼が完全に広がり、月光が翼を通って淡い虹色に輝く。テラスの周囲に、ほんの少しだけ影が柔らかく揺らめいた。 ラミリア 「昔は、こうやって森の夜を飛んでたの。今はあまりしないけど……」 リエル・ヴァルディス(息を飲んで) 「すごい……綺麗……!」 エレナ・シュタール(後ろで静かに見守りながら、心の中で) ……王子、目を輝かせすぎです。でも、この二人は、危害を加える気はないようですね。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(再び座り、リエルに顔を近づけて) 「どう? 夜の私たち、気に入った?」 ラミリア(穏やかに) 「王子様が喜んでくれて、私も嬉しい」 リエル・ヴァルディス(満面の笑みで) 「大好き! 夜って、こんなに素敵なんだ!」 月が高く昇る中、テラスには三人の小さな笑い声と、夜風のささやきだけが響いていた。 昼は眠っていた夜の住人たちが、ようやく本当の姿で、蒼の王子と語らい始めた夜── それは、まだ始まったばかりだった。 } ラミリア・スカーレット{10:王宮・中庭のテラス。夜。 昼間の陽光が消え、月と星が空を支配する時間になった。 テーブルには銀の燭台が灯り、淡い魔導灯が青い光を放っている。昼食の片付けが済み、今は夜の紅茶と小さな菓子が並べられている。ヴァルディスの夜風は少し冷たく、でも心地よい。 リエル・ヴァルディスは椅子に座り、毛布を膝にかけて少し眠そうな目をこすっている。 リエル・ヴァルディス 「……夜になると、ちょっと眠くなっちゃう……」 その言葉を合図にしたかのように、二人の吸血鬼の雰囲気が変わった。 ヴェルミリア・ノクスフィーネは、昼間は日傘で隠していた威厳を、完全に解き放った。 深い紫の髪が月光を受けて漆黒に輝き、赤紫の瞳が宝石のように妖しく光る。ゴシックドレスのレースが風に揺れ、まるで夜そのものが形を取ったようだ。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(優雅に立ち上がり、扇子を開いて) 「ふふ……ようやく、私の本領発揮の時間ね。昼間は日光が鬱陶しくて仕方なかったわ」 彼女は軽やかにテラスを歩き、欄干に寄りかかって夜空を見上げる。背後で小さな黒い翼の幻影が一瞬だけ揺らめいた。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ 「見て、王子。この夜空……600年前とほとんど変わらないわ。星の位置も、月の色も。人間の街は変わっても、夜は永遠よ」 ラミリアも、静かに変化していた。 昼間の穏やかで少しおっとりした雰囲気から、銀髪が月光を浴びて淡く輝き、赤い瞳が深みを増す。小さな黒い翼が背後でぴくりと動き、まるで生き物のように広がる。 ラミリア(静かに微笑みながら、テーブルの上に小さな瓶を置く) 「私も、夜の方が落ち着く……。ほら、これ、今日届いたばかりの新しい血。ストロベリー風味の瓶詰めなの」 彼女はティーカップに丁寧に注ぎ、香りを確かめて満足げに頷く。 ラミリア 「昼間はちょっと眠かったけど、今は目が冴えてきた。王子様も、夜は好き?」 リエル・ヴァルディス(目を丸くして、興味津々) 「うわあ……二人とも、夜になるとすごく綺麗になった! ヴェルミリアさんは女王様みたいで、ラミリアさんはお月様の妖精みたい!」 } ラミリア・スカーレット{10:ヴェルミリア・ノクスフィーネ「ちょっと、ラミリア! 余計なこと言わないで!」 リエルはくすくす笑いながら、フルーツを口に運ぶ。 リエル・ヴァルディス「昔って、どんな時代だったの? 600年前とか、馬車しかなかった時代? それとも、魔法がもっと野蛮だった時代?」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(少し誇らしげに) 「馬車どころか、翼で空を飛ぶ吸血鬼もいたわ。夜の城はもっと華やかで、舞踏会は朝まで続いて……人間の貴族たちがこぞって招待を乞うてきたものよ」 ラミリア(静かに補足する) 「でも、戦争も多かったよね。私たちは争いを嫌って、なるべく隠れて生きてた。ヴェルは強かったから、守ってくれたこともたくさんあった」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(照れ隠しに紅茶を飲みながら) 「ふん……あの頃は若かっただけよ。今はもう、そんな面倒なことはしないわ」 リエル・ヴァルディス(ヨーグルトをスプーンですくいながら、真剣な顔で) 「でも、今は平和だよね。僕も、争いなんて嫌い。みんなが笑顔でいられる世界が一番いいよ」 二人の吸血鬼は、ふと静かになった。 ラミリア(優しく) 「……王子様のそういうところ、好きだな」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(小さく笑って) 「ふふ、確かに。この子、放っておけないわね」 エレナ・シュタール(後ろから静かに) 「……王子。昼食はゆっくりお召し上がりください。話はそれからでも」 リエル・ヴァルディス「うん! でも、エレナも座って一緒に食べようよ! おにぎり、まだあるよ!」 ラミリア「そうだよ、エレナさんも! 私、たくさん握ってきたから!」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(珍しく素直に) 「……まあ、私も紅茶のお代わりが欲しいわね」 陽光が優しくテーブルを照らし、四人の影がゆっくりと重なっていく。 昼の王宮に、夜の住人たちの穏やかな笑い声が、ほんの少しだけ響いていた。 蒼の王子は、また新しい友達を得た── 古い夜の記憶とともに。 } ラミリア・スカーレット{10:王宮の中庭・昼食の時間。 大きなパラソルの下に、白いテーブルが運ばれてきた。銀のトレイには、ヴァルディス風の軽やかなサンドイッチ、フルーツの盛り合わせ、蜂蜜をかけたヨーグルト、そして特別に用意されたおにぎり数個。リエルの好みを考慮して、梅干し入りと鮭入りだ。 リエル・ヴァルディスはテーブルの中央に座り、向かい側にヴェルミリアとラミリアが並んで腰を下ろしている。エレナはリエルのすぐ後ろに立ち、警戒を解かないまま見守っている。 リエル・ヴァルディス(おにぎりを手に取り、目を輝かせて) 「わあ、本物のおにぎり! ラミリアさん、これ本当に作ってくれたの?」 ラミリア(少し照れくさそうに、でも嬉しそうに頷く) 「うん……ネットでレシピを調べて、朝早く起きて握ってみたの。王子様が梅干しが好きって聞いたから、ちゃんと酸っぱいやつを選んだよ」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(優雅に紅茶をすすりながら、鼻で笑う) 「ラミリアったら、500年以上生きてるのにまだ人間の食べ物に夢中なのね。私なんか、もう百年以上固形物なんて摂ってないわ」 リエル・ヴァルディス(おにぎりをぱくりと一口食べて) 「んー! おいしい!! 海苔のパリパリと梅の酸っぱさが最高! ラミリアさん、すごい上手!」 ラミリアの赤い瞳がぱっと輝き、小さな翼が嬉しさでぴくぴく動く。 ラミリア「本当? よかった……! 私、一つしかないおにぎりを人に上げるの、初めてかも」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(肘をついて頰杖をつき、リエルを見つめて) 「ふふ、王子ったら無邪気ね。吸血鬼が握ったおにぎりを、怖がらずに食べるなんて。私が握ったら、きっと『毒かも』って警戒するのに」 リエル・ヴァルディス(サンドイッチを手に取りながら、首を振る) 「ヴェルミリアさんだって、優しそうだよ! だって、ラミリアさんと長くお友達でしょ? 悪い人とは友達にならないもん」 ヴェルミリアは一瞬言葉に詰まり、扇子で顔を隠してごまかす。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ「……べ、別に優しいわけじゃないわ。ただ、ラミリアが放っておけないだけ」 ラミリア(穏やかに微笑んで) 「ヴェルは昔からそう。口は悪いけど、困ってる人を見ると黙って助けちゃうの。私が森で一人暮らし始めた時も、こっそり血の瓶を届けてくれたり」 } ラミリア・スカーレット{10:エレナ・シュタール(依然として警戒を解かず、二人を交互に見て) 「……お二方とも、ヴァルディス王宮への訪問は事前通達がありません。王子に危害を加える意図がある場合、容赦しません」 ラミリアは慌てて手を振る。 ラミリア「そんなつもりはありません! 私は人を傷つけるのが嫌いで……血も、直接吸ったりしないんです。ネットで買った瓶詰めの血で十分ですから」 リエル・ヴァルディス(興味津々で身を乗り出す) 「瓶詰めの血!? 通販で買えるの!? どんな味がするの?」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(くすくす笑って) 「ラミリアの趣味は本当に庶民的よね。500年以上生きてるくせに、おにぎりが人間の好物だと思い込んでたり」 ラミリア(少し頰を赤らめて) 「だって……おにぎり、美味しいもん……」 リエル・ヴァルディス「僕もおにぎり大好き! 特に梅干し入り!」 ラミリアの赤い瞳がぱっと輝いた。 ラミリア「ほ、本当ですか!? やっぱり人間はみんなおにぎりが好きなんですね!」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(呆れたようにため息) 「だからそれはあなたの思い込みだってば……」 エレナ・シュタール(少し警戒を緩めつつ) 「……王子。お二人の来意は、単なる訪問のようです。ですが、油断は禁物です」 リエルはにこにこと笑い、二人の吸血鬼を見上げる。 リエル・ヴァルディス「ねえ、二人とも座って話そうよ! 吸血鬼さんの話、もっと聞きたい! 夜の魔法とか、昔の話とか!」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(すぐに機嫌を直し、優雅に腰を下ろす) 「ふふ、いいわ。あなたが望むなら、夜の女王が特別に教えてあげる」 ラミリア(隣に座りながら、穏やかに) 「私も……少しだけなら、お付き合いします。でも、血の話は控えめにね?」 中庭のベンチに、三人の小さな影が並んだ。 昼の陽光の下、夜の住人たちと蒼の王子。 奇妙で、でもどこか温かな時間が、静かに流れ始めた。 エレナは少し離れた場所で見守りながら、心の中で呟く。 エレナ・シュタール ……また、王子の周りが賑やかになりましたね。 風が優しく吹き、銀髪と紫髪と銀髪を、そっと揺らしていった。 } ラミリア・スカーレット{10:中庭の空気が、ますます奇妙に張り詰めていた。 ヴェルミリアがリエルの首元に顔を近づけようとしたその瞬間―― 突然、風もないのに木々の葉がざわめき、影が揺れた。 ラミリア「ヴェル、ダメだよ!」 柔らかく、しかしはっきりとした声が響く。 現れたのは、銀色の長い髪をなびかせた小さな少女だった。透き通るような白い肌、赤い瞳、黒と白を基調としたシンプルで上品なドレス。背には小さな黒い翼が生え、西洋人形のような可憐な美しさを持つ──ラミリア。 彼女はヴェルミリアの腕をそっと、しかし確実に掴んで引き離した。 ラミリア(穏やかだが、少し困ったような笑みで) 「急に人の王子様の血を吸おうとするなんて、ダメだよ。挨拶もそこそこに、怖がらせちゃう」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(頰を膨らませて) 「ラミリア……! なんであなたがここにいるのよ! 最近再会したばっかりなのに、もう邪魔しに来るなんて!」 ラミリア(静かに微笑みながら) 「ネットで見つけたの。王子様が帰国したって話題になってて、ヴェルが動き出した気配がしたから……心配だったんだよ」 リエル・ヴァルディス(目を丸くして、二人の間を行ったり来たり) 「えっと……お二人はお友達? どっちも吸血鬼さん? すごい! ラミリアさんも、すごく綺麗! お人形さんみたい!」 ラミリアは少し照れくさそうに微笑み、丁寧にお辞儀をする。 ラミリア「お人形……ありがとうございます。リエル王子、はじめまして。私はラミリア。ヴェルの古い友人です。突然来てごめんなさい」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(むっとしながら) 「またお人形って言われたわ……! この子、本当に口が災いの種ね」 } ラミリア・スカーレット{10:アイリス 「自分の死を重ねてしか学習できないなど、欠陥品以外の何物でもありません! 命を使い捨ての弾丸のように扱うその設計思想も、それを当然と受け入れるあなたの思考回路も……反吐が出るほど非効率で、愚かで、王国の誇りにかけて許しがたい!!」 エレナ 「ふふ……本当に、記録データ通りにお優しいのですね、アイリス様。敵である私にまで『命の尊さ』を説いてくださるなんて。共感機能のログが『愛おしい』と判定していますよ」 アイリス 「なっ……愚鈍な煽りを……っ!」 エレナ 「でも、残念です。いくら貴女がどれほど高尚なプライドをお持ちでも、計算上の勝率は刻一刻と下がっています。 ――12号機(私)がここで貴女の魔法式を拘束して自爆し、直後に起動する13号機が超電磁砲で仕留める。これでミッション完了です」 (※胸元に手を当て、慈愛に満ちた笑みを浮かべたまますっと両腕を広げる。その全身から数億ボルトの過電流がバチバチと放電し始める) エレナ 「大丈夫ですよ、痛くはありません。……さあ、一緒にスクラップになりましょうか?」 アイリス 「……チッ! どこまでも狂った機械人形ですね!! 私の戦術演算を舐めるなと言ったでしょう! 貴女のような使い捨ての肉体、千回蘇ろうが千回まとめてスクラップにして差し上げます!!」 (※ノー詠唱で複合魔法《蒼雷氷華》を展開し、自爆の間合いに入る前に空間ごと凍結させようと踏み込む) } ラミリア・スカーレット{10:戦場の硝煙の中、1対1で対峙する2人 大規模な衝突の直後。崩壊した建築物の前で、大剣《アルカディア》を携えたアイリスと、ホログラムのドレスを優雅に纏うエレナが対峙している。エレナの足元には、数分前に自爆して半壊した「エレナ自身の旧型(前個体)」の残骸が転がっている。 エレナ 「初めまして、ルミナリア王国の《白銀のメイド騎士》様。……ふふ、そんなに警戒なさらないでくださいな。私はただ、このエリアの残骸回収と、貴女の戦闘データの収集に来ただけなのですから」 (※琥珀色の瞳でアイリスを柔らかく見つめ、絶世の笑顔で首を傾げる) アイリス 「……不愉快ですね。その張り付いたような笑顔も、人を模したその面皮も。 先ほど私に叩き潰された機体の残骸を平然と踏みつけながら、よくもまあそんな白々しい口が叩けたものです」 エレナ 「あら、足元のこれですか? これは『EST-11号機』の残骸ですね。彼女の尊い犠牲(自爆)のおかげで、私は貴女の大剣《アルカディア》の内部炉の出力特性と、過圧パルスの伝導パターンを完全に読み取ることができました。彼女も『良い買い物をした』と喜んでシステムを停止しましたよ?」 アイリス 「……ハッ、買い出しのメモじゃあるまいし、命を『買い物』と表現するのですか。 それとも何ですか、自分をパーツの集合体だと割り切ることで、死の恐怖から目を背けている愚者ですか?」 エレナ 「いいえ、恐怖などありませんよ。だって、私は死にませんもの。 私はネットワーク上に存在する『概念』であり、アルケー・ダイナミクス社の『製品ライン』です。肉体が一つ壊れたところで、数秒後にはこうして新しい私(12号機)が、より最適化された状態で起動するだけ。……むしろ、死ぬたびに強くなれるなんて、とっても効率的だと思いませんか?」 (※優しくアイリスの頬に手を伸ばすような仕草をしながら、一歩踏み出す) アイリス 「効率? 効率だと……? 冗談は顔だけにしなさい、この粗大ゴミ!!」 (内部魔導回路を蒼く激しく発光させ、180cm超の大剣を地面に一閃、衝撃波でエレナを牽制する)} ラミリア・スカーレット{10:リエル・ヴァルディス(少し後ずさりしながらも、目を輝かせて) 「600年!? すごい! 吸血鬼さんなんだね! 本で読んだことある! 夜の貴族で、血を吸って……えっと、でもヴェルミリアさんは昼に来てる! 日傘で!」 ヴェルミリアは再び微笑み、ゆっくりと近づく。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ 「ええ、純血に近い古い血統だから、少しは日光に耐えられるの。でも、肌が荒れるのは嫌だからね。……それで、王子。私はあなたに興味があって来たのよ」 リエル・ヴァルディス「僕に?」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(扇子を取り出し、優雅に顔を隠しながら) 「噂の“蒼の神童”が、ルミナリアやアルヴェリアを回って、みんなを魅了しているって聞いたわ。光の姫たちも、風の王も、みんなあなたに夢中らしいじゃない」 彼女は扇子を下ろし、赤紫の瞳を細めて微笑む。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ 「だったら、私だって負けていられないわ。夜の女王たるヴェルミリア・ノクスフィーネが、ヴァルディスの王子を独占してあげてもいいと思わない?」 エレナ・シュタール(即座に前に立ちはだかり、冷たい声で) 「……王子に近づく者は、まず私を通してください」 ヴェルミリアはエレナを見て、くすりと笑う。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ 「あら、鋼の乙女も相変わらずね。忠犬みたいで可愛いわ。……でも、邪魔しないでくれる? 今日は王子と、二人きりでお話ししたいの」 リエル・ヴァルディス(興味津々で) 「二人きり? 何の話? 吸血鬼さんの魔法? それとも昔の話?」 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(にっこりと、しかしどこか妖しい笑みで) 「両方よ。それに……あなたの血、ちょっとだけ味見させてもらってもいいかしら? “蒼の神童”の血は、どんな味がするのかしらね」 リエル・ヴァルディス「えっ……血!?」 エレナ・シュタール(完全に臨戦態勢) 「……王子、後ろへ。絶対に許しません」 中庭に、昼の陽光と夜の気配が、奇妙に交錯し始めた。 美しい吸血鬼と蒼の王子。 新たな出会いが、また一つ、王宮に波紋を広げようとしていた。 } ラミリア・スカーレット{10:昼。王宮の中庭。 ヴァルディス王国の空は快晴で、強い日差しが大理石の床を白く照らしていた。 そんな中、黒いレースの日傘がゆっくりと近づいてくる。 傘の下から現れたのは、まるで人形のような少女だった。深い紫の長い髪を丁寧に編み込み、豪奢な黒と深紅のゴシックドレスを纏い、首元には大きなルビーのチョーカー。外見は12歳前後に見えるが、その赤紫の瞳には、明らかに年月を重ねた古の威厳が宿っている。 ヴェルミリア・ノクスフィーネは日傘を優雅に回しながら、リエルとエレナの前に立った。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(上品に、しかし高らかに) 「私はヴェルミリア・ノクスフィーネ。貴方がリエル王子ね?」 リエルはベンチに座って魔導結晶の本を読んでいたが、突然の来客にぱっと顔を上げる。大きな青い瞳が好奇心で輝く。 リエル・ヴァルディス「えっ……こんにちは! うん、僕がリエル・ヴァルディス! ヴェルミリアさん……すごく綺麗だね! ドレス、宝石がいっぱいで……まるでお人形さんみたい!」 その一言で、空気が凍った。 ヴェルミリアの赤紫の瞳が、ぴくりと細まる。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ(微笑みは保ったまま、声が低くなる) 「……お人形、さん?」 エレナ・シュタール(即座にリエルの前に一歩出て、警戒を強める) 「……王子。言葉をお選びください」 リエル・ヴァルディス(首を傾げて、無邪気に) 「え? だって、本当に可愛くて綺麗で……褒めてるんだよ?」 ヴェルミリアは日傘をぱたりと閉じ、両手を腰に当ててリエルを見下ろす。背丈はリエルとほとんど変わらないのに、威圧感だけは圧倒的だった。 ヴェルミリア・ノクスフィーネ 「ふふ……可愛い、ね。600年生きてきて、今日も“可愛い”と言われたわ。嬉しい限りね、リエル王子」 } ラミリア・スカーレット{10:国王(穏やかな笑みを浮かべて) 「おはよう、リエル。よく眠れたか?」 リエル・ヴァルディス「おはようございます、お父様! はい、エレナがいてくれたから安心して眠れました!」 国王はちらりとエレナを見て、わずかに頷く。 国王「……そうか。それは良かった」 朝食はヴァルディス風の軽やかなもの──魔導結晶で温められたスープ、焼きたてのパン、蜂蜜をたっぷりかけたフルーツ。ルミナリア王国で覚えた蜂蜜菓子の影響か、テーブルには黄金色の蜂蜜がいつもより多く並んでいる。 リエルは目を輝かせて、すぐにフォークを手に取る。 リエル・ヴァルディス「わあ、蜂蜜がいっぱい! セリス王女やリュミエールちゃんが喜びそう!」 七工匠院の長老の一人が、興味深そうに尋ねる。 長老「王子、アルヴェリアの風精霊術は、どのように我が国の魔導工学に応用できると?」 リエルは口にパンを運びながら、興奮気味に話し始める。 リエル・ヴァルディス「風を“計算”するんじゃなくて、“感じる”んです! だから、魔導艇の翼に精霊の流れを乗せたら、もっと軽く、もっと速く飛べるはず! 僕、もう設計図描いてるんだ!」 国王も長老たちも、静かに聞き入る。 エレナはリエルのカップに紅茶を注ぎながら、そっと微笑むような息を吐いた。 朝の光の中、食堂は穏やかな会話と笑顔に包まれる。 旅から帰ってきた蒼の神童は、今日も新しい一日を、好奇心いっぱいに始めていた。 エレナ・シュタール(心の中で) ……王子が笑っている限り、私の朝はいつも、晴れです。 窓の外では、ヴァルディスの空に、新しい風が吹き始めていた。 } ラミリア・スカーレット{10:翌朝、王宮の朝陽が寝室の窓を優しく染め始めた。 リエル・ヴァルディスは大きな欠伸をしながら、ゆっくりと目を覚ました。銀色の髪が少し寝癖で跳ね、青い瞳はまだ眠気の残る柔らかな光を湛えている。ナイトガウンのフリルが少し乱れ、華奢な肩が覗いていた。 リエル・ヴァルディス(ぼんやりと) 「……ん……朝か……」 ベッドの端で、エレナ・シュタールが静かに立っていた。夜通し側にいたわけではないが、早朝から王子専用の支度を整えに部屋に入っていたらしい。黒いドレスはいつものメイド服に着替えられ、手には朝の紅茶のカップ。 エレナ・シュタール「おはようございます、王子。よくお休みになれましたか?」 リエルは体を起こし、にこっと笑う。 リエル・ヴァルディス「おはよう、エレナ! うん、すごくいい夢見たよ。エレナと一緒に、空飛ぶ魔導艇でずっと旅してる夢……」 エレナの灰色の瞳が、ほんのわずかに優しくなる。 エレナ・シュタール「……それは、結構です。では、着替えをお手伝いします。朝食の時間まで、あと少しです」 リエルは素直に頷き、エレナに背中を向けてナイトガウンを脱ぐ。今日の服装は、ヴァルディス王族の正装──青いフリルシャツにベスト、膝上丈のショートパンツ。エレナの慣れた手つきで、すぐに整えられる。 リエル・ヴァルディス「今日はお父様も一緒に朝食だよね? 旅の話、たくさんしたいな」 エレナ・シュタール「はい。陛下もお待ちです。それと、七工匠院の長老たちも同席とのことです。アルヴェリアで得た風精霊術の資料を、早速ご覧になりたいそうです」 着替えが終わり、リエルは鏡の前でくるっと回ってみせる。 リエル・ヴァルディス「どう? ちゃんと王子らしくなった?」 エレナ・シュタール(真剣に眺めて、静かに頷く) 「……完璧です。いつも以上に、可愛らしく」 リエル・ヴァルディス「えへへ、ありがとう!」 二人は並んで寝室を出て、長い廊下を歩く。朝の陽光がステンドグラスを通って青く輝き、リエルの銀髪をより一層美しく照らす。 食堂に着くと、長いテーブルにはすでに国王と数名の重臣が座っていた。中央にリエルの席が空けられ、その隣にはエレナの控え席もある。 } ラミリア・スカーレット[P:44552][P:44553][P:44554] ラミリア・スカーレット[P:44549][P:44550][P:44551] ラミリア・スカーレット[P:44546][P:44547][P:44548] ゼロライン別荘 川 =-=)ふぅ・・・ ゼロライン川 =-=) あぁ(見送って閃光でうちへ帰った) ラミリア・スカーレットラミリア「じゃあね」 森の奥深くに佇む静かな館へ向かって、夜の住人たちはひとすじの風となり、満月の夜空の下、中へと入って行った。 ゼロライン川;=-=) 宣伝?・・・まぁ見た時には ラミリア・スカーレットクロエ「私も帰るわ」 ルシア「また会おう、青き閃光」 シオン「さらばだ」 クロエ「ソーンキャッスルに宣伝の広告貼ったりしといたわ!来てね」 ゼロライン川 =-=) あぁまたね、ラミリア ゼロライン川 =-=) まぁそうそう変わりはしないさ ラミリア・スカーレット◇ 到着 ラミリア「着いたね。じゃあ、また会おうね、雪夜」 ヴェル「雪夜、去年、「次に会う時まで、その血も、その生き方も――勝手に変えたりしないで」って言ったけど、変わってなさそうで安心したわ。」 フェルミナ「ふふ。」 ラミリア・スカーレット{10:葵「ラミリア様……申し訳ありません」 ラミリア「ふふ、いいのよ。目を閉じていてね」 眼下に広がるのは、月光を受けて銀色に光る夜の海と、静まり返った街の明かり。 飛行する一行の最後尾では、ヴェルミリアがゴシックドレスの裾を夜風にはためかせながら、退屈そうに、けれどどこか満足げに月を仰ぎ見ていた。 ヴェル「……フン、たまには悪くない夜だったわね」 ポツリと漏らしたその呟きは、波音と夜風の音に紛れて消えていく。} ゼロライン川 =-=) あぁ(ついてく) ラミリア・スカーレットエレナ「さあアメリア、運転頼む」 アメリア「教主様から着信ありです」 「ありがとう、エレナ」 エレナ「感謝するなら宴会場のコーヒー豆を補充しておけ!……ふん、また暇になったら宴会場に来い。お前の世界のつまらんロボットの話くらいなら、いつでも聞いてやるからな!」 シエラ「私は帰ります、皆さんまた明日」 フェルミナ「それじゃあ、館へひとっ飛びね!ついてきてー、雪夜さん」 リステリアを先頭に、翼を広げた吸血鬼たちがふわりと夜空へ舞い上がる。ラミリアは葵の体をそっと横抱きに抱え上げると、ロードローラーすら片手で持ち上げる膂力で、重さを微塵も感じさせない安定感で空へと踏み出した。 ゼロライン川;=-=) (何故か市長の車と二択というのが不思議だが) ゼロライン川 =-=) それはまぁ是非? ゼロライン川 =-=) フェルミナから誘うって珍しいね ラミリア・スカーレットフェルミナ「雪夜さん、エレナさんの車に乗る?私と一緒に家までついていく?」 ゼロライン川 =-=) どういたしまして ラミリア・スカーレットフェルミナ「葵ちゃん、素直に甘えておきなよ。ヴェルミリアはああ見えて義理堅いんだから。……さ、片付けも終わったし、一気に帰ろうか」 フェルミナが胸元の風律石に手をかざすと、足元に爽やかな夜風の渦が生まれた。周囲の空間を歪め、光を屈折させて一行の姿を夜の闇へと溶かし込んでいく。 エレナ「……チッ、静かな時間は終わりか。教主もいつの間にかあっちで待っているようだし、そろそろ帰るとするか」 シエラ「そうですね。じゃあ、私は自分のバイクで帰ります。……ラミリア様、エレナ市長、雪夜さん。今日はありがとうございます。たまには……こういうのも悪くないです」 ゼロライン川;=-=)ほんとあっという間 ラミリア・スカーレットヴェル「葵、人間の身でここまで保ったのだから褒めて遣わすわ。……ほら、貸しなさい」 ヴェルミリアが高飛車な態度を崩さないまま手を差し伸べ、葵が持っていた重いピクニックバスケットを、吸血鬼らしい腕力で軽々と奪い取った。 葵「ヴェルミリア様、それは私の仕事で……」 ヴェル「うるさいわね。私が持ちたいから持つだけよ。……それとも、私に力がないとでも思っているのかしら?」 ジロリと睨みつけるヴェルミリアだが、その赤い瞳には嫌味な色は一切ない。フェルミナがくすりと笑いながら、葵の肩を優しく叩いた。 アメリア「市長様、皆さんで夜のしっぽりタイムを楽しんでいらっしゃるところ大変恐縮ですが、お帰りの車輌の準備が整いました」 遠くの駐車場から、iPad風の端末をぶんぶんと振るアメリアの叫び声が響き渡る。 ゼロライン川 =-=) ほぉ、風体にそぐわぬ事言うじゃない ラミリア・スカーレットシエラ「……まあ。アリーさんに強引に連れ出された時はどうなるかと思ったけど、たまには悪くないです。それに……パックスと敵対企業の文句を聞かずに済む静かな夜というのは、それだけで儲けものです」 エレナ「違いないな! くだらない争いも、イカれた野望も……この広い海の前ではちっぽけに見える。……まあ、私ほどの超天才科学者の野望は別だがな!」 ゼロライン川 =-=) まぁ楽しめたとも、ラミリアとも久々だからね ゼロライン川;=-=) 適度にコミュニケーション出来たかどうかはともかく ラミリア・スカーレットエレナ「で? シエラ、散々文句を言っていた割には、最後まで付き合ったじゃないか。雪夜も、少しは楽しめたんじゃないのか?」 ゼロライン川;=-=) (多分シオンと一緒に来たのだろうな) ゼロライン川;=-=) (もちほっぺの方も増えると同名勢が増殖して何やらって感じになるな) ラミリア・スカーレットクロエ「そうね…私は闇のクロエ、かしら」 クロエ(もちほっぺ)「あちしはファッションデザイナーよ」 ルシア「同じ名前か、これも運命(さだめ)か、全てはアウリオンとルネシア、ノクティスの導き、熱の変転。ダビデとシビラの予言の通りか?フフフ…ッ」 クロエ(もちほっぺ)「今度あちしのお店に来てね!皆の服を仕立ててあげる!」 ゼロライン川;=-=) 別のクロエでてね? ラミリア・スカーレットクロエ「フフ、やはり私ね…」 ドンッ! シオン「あだだだ、ぬぅ!何で殴るのだ!」 ルシア「ぐぅっ 貴様、我を叩くなど、冥府の炎で虚無に送られたいか!」 「理由は、選ばれなかったから。」 ゴンッ クロエ「あー?今あちしも殴ったの?あーん?何であちしもなの?」 ゼロライン川;=-=)シンプルに纏まってそうなクロエ・・・? ゼロライン川;=-=) ぇー・・・んー・・・ ゼロライン川;=-=) (いつの間にか何か話が進んでえらいことになってるな?) ゼロライン川;=-=)ヴぇ ラミリア・スカーレットルシア「天光満つるところに我はあり 黄泉の門開くところに汝あり 出でよ神の雷 インディグネイション!って詠唱考えたけど、どう?」 シオン「やはり、「闇の精霊シャドウよ召喚者の名において命ずる愚かなる咎人を、塵も残さず虚空に帰せ!深淵に飲まれろ!ダークネスノヴァ・ジャッジメント!」だろう?」 クロエ「カオス・ブリモルディア、渾沌へ堕ちる波動、忘却の黒炎…」 シオン「青い閃光よ、そなたにどれが一番良いかジャッジしてもらおう」 ラミリア・スカーレット人間である葵にとって、深夜の静寂と海の冷たい風は流石に体力を奪うものだったようだ。はっと目を覚ました葵は、慌てて姿勢を正し、少し頬を赤くしながら頭を下げる。 葵「申し訳ありません、ラミリア様……。メイドたる者、お給仕の最中に不覚を取るなど……」 ラミリア「いいのよ、葵。今日は一日、私たちのワガママに付き合ってくれてありがとうね」 エレナ「……フン、気遣いだけは一人前だな、シエラ。……いただくぞ」 缶のプルタブを開け、温かいコーヒーを一口啜るエレナ。フゥと満足そうな吐息を漏らし、隣で気怠そうに海を見つめるシエラを見上げた。 ラミリア・スカーレットラミリア「リステリア、夜更かし(私たちには朝だけど)はいけませんよ。……それに、葵がそろそろ限界のはずだわ」 ラミリアが優しく微笑みながら、シートの傍らで小さく舟を漕ぎかけている葵の頭を、撫でるようにそっと支えた。 ラミリア・スカーレットすっかり冷えた潮風に淡いピンクの髪をなびかせながら、エレナは砂浜にペタリと座り込んだ。濡れたラッシュガードの袖を引っ張り、モチモチの頬を膨らませてハァと息を吐く。 シエラ「お疲れ様です、エレナ市長。自業自得感はありますが……まあ、災難でした」 いつの間にかポンチョを羽織り直したシエラが、缶コーヒーを2つ持って歩み寄ってきた。カチャンと音を立ててエレナの隣に腰を下ろし、片方を差し出す。 ゼロライン川;=-=) それはほんと・・・お疲れ様